場の医学の考え方 |
場の医学は西洋医学の未来像
場などという言葉を使うと、たいていの人は強い違和感をもたれると思います。そして西洋医学とは似ても似つかない怪しげな分野のように思われるのではないでしょうか。
しかし、治療法を除けば、場の医学の考え方は西洋医学そのものです。むしろ、場の医学の考え方は西洋医学より進んでおり、場の医学の考え方は一〇年以上後に、西洋医学で常識になるだろうと考えています。
病気に対する場の医学の考え方
場の医学は生命場の医学ですが、現状では、体内を流れる血流(体液)の流れを正常化する療法を追求する学問です。場の医学の変え方を具体的に書くと以下のようになります。
場の医学は、体の働きを高めて快復させる原因療法(根治療法)です。また、薬を使わないので副作用は全くありません。
従って、対症療法が主体の西洋医学とは異なります。
要するに、場の医学の考え方は西洋医学と同じですが、場の医学は、病気に対する見方、病気の原因に対する見方が西洋医学と根本的に異なります。
なお、西洋医学では、原因療法(根治療法)は症状の原因を取り除く(除去する)という概念になりますが、場の医学では、症状の原因を解消する、あるいは症状を起こさせない体にするという概念になります。
また、対症療法は,症状を抑える療法です。症状を抑えている間に、自己(自然)治癒力で治ることを期待する療法ですが、自己(自然)治癒力で治らない場合は、症状を抑えるために薬を飲み続けなければなりません。
病気に対する場の医学の変え方を具体的に述べると、以下のようになります。
病気は体の調整機能の乱れによって生じる
1.病気は体の調整機能の乱れによって生じます。体の調整機能の低下は、体の回復機能を低下させて病気を招きます。
2.体の調整機能が乱れるのは、脳(視床下部)と自律神経の働きが乱れるからです。
3.体の調整機能の実務を担当している臓器が副腎です。そのため、調整機能の乱れは副腎の負担を大きくします。
4.従って、体の調整機能の乱れが大きく、また継続すると副腎は負担に耐えきれなくなって機能低下します。
5.副腎の機能低下は自律神経の機能低下を招き、医者に説明できない、様々な症状を招きます。
6,副腎の機能低下が慢性的になると、臓器異常や深刻な病気を招く可能性が出てきます。
7.場の医学では、アトピーなどのアレルギーや自律神経障害などは、副腎の機能低下による典型例と考えています。
T.病気は血流障害によって生じる
1.体の調整機能の乱れは局部的な血流障害を招きます(詳しくは別項で説明します)。
2.血流障害が続くとそこで細胞の壊死(えし)や病原体の繁殖が起こり炎症が発生します。血流障害が長期的になると慢性炎症になります。
3.慢性炎症が続くことは死細胞が増えることを意味するので、臓器などで慢性炎症が続くと臓器などの機能低下が起きる。これが病気です。
4.さらに、慢性炎症が続くと、がんなどの生活習慣病を招くことになります。
5.また、血流障害があると、そこで免役細胞が減少するので病原体の増殖が容易になります。
6.要するに、血流障害はそこで免疫力の低下を招き、感染症を発生させる可能性が高くなります。
(がんも血流障害による免疫力低下が原因です。)
U.病気はストレスによって生じる
1.体は環境が変化しても体内環境を一定に保つ働きがあります。この働きを恒常性(ホメオスタシス)と言います。
2.しかし、環境変化(刺激)が大きい、あるいは継続すると、恒常性を保つ働きに無理が生じます。
3.つまり、体内環境を一定に保つ調整機能に乱れを生じるようになるわけです。
4.体の調整機能は、脳が自律神経に環境変化(刺激)に体が対応するように指令することで発揮されます。
5.脳が内臓に指令する伝達網が自律神経です。自律神経を通じた指令に基づいて体の各器官はその状況に応じた働きをします。
6.ところで、環境変化に対する体の対応(適応)をストレスと言います。
7.従って、ストレスが大きすぎる、もしくはストレスが継続すると体の働きに無理が生じます。
8.要するに、血流障害が酷くなる、もしくは継続すると、慢性炎症が発生して病気になります。
9.結局、慢性ストレスが病気を招くことになります。
V.病気は副腎の機能低下によって生じる
1.様々な環境変化(刺激)に対する体の適応がストレスですが、適応を促す臓器が副腎です。
2.副腎によって、体の各器官は様々な状態(興奮状態、休息状態など)になります。
3.つまり、体の調整機能は、副腎が元気であれば、自律神経(交感神経)から多少無理な指令がきても必要なホルモンを適切に分泌して対応できます。
4.逆に、副腎の機能が低下すると、必要なホルモンの分泌量が低下して炎症などが生じます。
5.結局、副腎が正常に機能していれば健康は維持され、副腎の機能が低下すれば病気になる可能性が強くなります。
6.副腎の機能低下を招く主因がストレスの継続、つまり血流障害の継続であり、その結果、生じる現象が慢性炎症です。そして慢性炎症の延長が各種の病気になるわけです。
このような考え方は、本来の西洋医学に則れば、自明に思えるのですが、医療の現場ではこのような認識が不足しているようです。
実際問題として、医者がこのような考えを持っていたとしても、現状では慢性炎症を治せない以上、治療面では意味がありません。だからこそ、現代医療が成立しているとも言えるのですが、体全体の問題(免疫力の問題)を各臓器の問題と考える限り、殆どの病気の原因療法(根治療法)は困難です。
結果として、西洋医学は病気の本質を見誤っています。そのために、多くの悲劇を招いているのです。これが(医者や薬が増えても病気が増える)病気社会の本質です。
万病はストレスが原因
拙著「血液のめぐりを良くすればストレスは解消できる」で詳しく説明しましたが、ストレス、血流障害、炎症、病気、副腎の関係をまとめると以下のようになります。
1.病気は慢性炎症およびその結果です(例えば、各種の内臓病、生活習慣病など)。
2.慢性炎症は長期的な血流障害のある部位で発生します。
3.長期的なストレスは長期的な血流障害を招きます。
4.つまり、ストレスは自律神経の一部を緊張させます。
5.そして自律神経の変化に対応するのが副腎です。つまり、ストレスに対応する臓器は副腎になります。
結局、ストレスが自律神経のバランスを乱れさせて血流障害を生じ、その長期化が慢性炎症を発生させて病気を招きます。
健康維持のカギは副腎にある
上述したように、ストレスに対応する臓器は副腎です(胸腺などの免疫系も副腎の影響を受けます)。
ストレスが続くとストレスに対応する副腎の働きが弱ってきます。そのため、体がストレスに負けて様々な症状や病気を生じるようになります。
逆に言えば、副腎の働きが弱いと病気になりやすいと言えます。
例えば、現代人は厳しい環境で育った昔の人のように副腎が十分に発達していないように思います。
そのため、うつ病などの精神的疾患、自律神経障害、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状などが激増しているわけです(切れやすい人が増えた原因も副腎の弱い人が増えたことにあると考えています)。
実際、これらの症状を示す人は例外なく副腎が弱っています。従って、副腎を快復させればうつ病なども治ります。
ところが、西洋医学の専門家は、うつ病などは脳の疾患であるとして、脳にばかり注目します(例えば、海馬の損傷)。そのため、病気はなかなか治らないわけです。逆に多種類の薬を与えられて治る見込みのない状態に追いやれる傾向があります。
そもそも、たくさんの薬を服用させること自体、有効な薬が皆無であることを示しています。
このように、一般の方の西洋医学に対する信頼は、かなりの部分が虚構の上に成り立っています。
現代医療が有益であることを否定するつもりはありませんが、現代の医療が病気を増やし続ける存在であることも否定できないのです。
その理由の一つは、先に説明しましたように、現代の医療が病気と正面から向き合えないことにあります。
場の医学の治療法は日本医学(トルーレイキ療法)が担っている
場の医学は、本来、電磁場の医学なので、電流、磁石、遠赤外線などを活用した治療を含みます。
しかし、現在の所、日本医学に属するトルーレイキ療法が病気快復の主体を担っています。
実際に行っていることは、
1.血流障害の解消(炎症の解消):ミトコンドリアの活性化
2.リンパの流れの改善
3.髄液の流れの改善
4.心のしこりの解消(視床下部・大脳辺縁系への働きかけ)
です。
この調整には、自律神経の活性化と骨格・骨盤の矯正などが含まれています。
これにより、臓器やリンパ節などでの炎症を解消して心身の快復を行います。
結果として、殆どの病気が解消します。西洋医学と異なり、回復しない病気はまずありません。但し、遺伝子の異常による病気に対して、トルーレイキ療法は原理的に無力です。
とりわけ、得意としている病気が自律神経障害によって起こる病気です。これらの病気による症状は自律神経を正常にすれば解消するので、快復は基本的に容易です。